チェンソーマンのアニメOP、あの映像だけで映画好きが色めき立ったのを覚えていますか。
米津玄師『KICK BACK』のOPには、実は20本以上の映画オマージュが隠れています。
『レザボア・ドッグス』のスーツ歩き、『パルプ・フィクション』のダンス、『悪魔のいけにえ』のラスト……気づいた瞬間、鳥肌が立った人も多いはずです。
さらに劇場版『レゼ篇』では、原作者・藤本タツキ本人が下敷きにした映画を明言しています。
ここでは、広く確認されている元ネタと、作者本人が明言した元ネタを分けて紹介します。
観る順番のガイドもあるので、今日から映画沼にハマる準備を始めましょう。
今ならプライムビデオで見れる
アニメOP『KICK BACK』に隠された映画オマージュは20本以上
『KICK BACK』のOPには、20本以上の映画オマージュが仕込まれているとされます。
1カットごとに映画好きスタッフの遊び心が詰まっていて、何度見返しても新しい発見があるのが魅力です。
ここでは特に有名なものを、場面と一緒に振り返ります。
スーツ歩きから始まる『レザボア・ドッグス』のオマージュ
OP冒頭、スーツ姿のキャラクターたちが横並びで歩くカットは、『レザボア・ドッグス』の名シーンをなぞったものです。
タランティーノ映画の象徴とも言える構図なので、映画ファンなら一発で「あ、これだ」と気づきます。
チェンソーマンの登場人物たちがこの構図で歩くだけで、一気に「クールな犯罪映画」感が漂うのが面白いところです。
デンジとパワーのダンスシーンは『パルプ・フィクション』から
デンジとパワーが踊るシーンは、『パルプ・フィクション』の有名なダンスシーンがモチーフになっています。
あのツイストダンス、元ネタを知ってから見ると思わずにやけてしまいます。
不良っぽいキャラクターがふざけて踊る構図自体、タランティーノ作品らしい「緩さと緊張感の同居」を感じさせます。
チェンソーマンという過激な作品の中に、こういう軽やかなユーモアが挟まれるバランス感覚こそ、藤本タツキ作品らしさだと思います。
チェンソーを振り回すラストは『悪魔のいけにえ』へのオマージュ
OPのラスト、チェンソーを振り回すカットは『悪魔のいけにえ』へのオマージュです。
主人公デンジの武器がチェンソーである以上、このホラー映画の象徴的なシーンを外すわけにはいかなかったのでしょう。
ホラー映画の古典として知られる作品だけに、映像に漂う狂気をそのまま借りてきた形です。
『ノーカントリー』『ビッグ・リボウスキ』『ジェイコブズ・ラダー』『貞子vs伽椰子』など、その他のOP内に隠された映画ネタ
上記以外にも、OP内には複数の映画オマージュが確認されています。
- 『ノーカントリー』
- 『ビッグ・リボウスキ』
- 『ジェイコブズ・ラダー』
- 『貞子vs伽椰子』
いずれも作品のジャンルはバラバラですが、共通しているのは「一度見たら忘れられないビジュアル」を持つ映画ばかりだという点です。
完全な一覧は公式で発表されていないため、ファンの検証によって少しずつ特定されてきたものが多いとされます。
劇場版『レゼ篇』で藤本タツキが明言した元ネタ映画
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』では、原作者・藤本タツキ自身が影響を受けた映画を明言しています。
OPのオマージュが「推測込みの発見」だったのに対し、こちらは公式のガイドブックやパンフレットに記載された、いわば公認の元ネタです。
信頼度の高い情報として、順番に見ていきます。
『人狼 JIN-ROH』(2000年)がレゼ篇の世界観に与えた影響
レゼ篇の重厚な世界観には、『人狼 JIN-ROH』の影響があると藤本タツキ本人が語っています。
暴力と抒情が同居する空気感、組織に翻弄される個人の悲哀といったテーマが、レゼ篇の物語構造と重なる部分です。
この空気感を知ってから見返すと、レゼ篇の重さがより深く響いてきます。
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995年)から受けた影響
デンジとレゼの関係性には、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』からの影響があるとされます。
出会ったばかりの二人が、限られた時間の中で少しずつ心を通わせていく構成は、まさにこの映画の核と同じです。
短い時間で積み重なる会話と沈黙が、後の展開への伏線になっている点も共通しています。
『台風クラブ』(1985年)に描かれた若者の心情との共鳴
若者特有の不安定さ・衝動を描いた『台風クラブ』も、レゼ篇のオマージュ元として挙げられています。
嵐の前の不穏な空気、思春期特有の危うさといったモチーフが、デンジたちの心情描写と共鳴する部分です。
その他、パンフレットやガイドブックで確認されたオマージュ
これら以外にも、入場者特典のガイドブックやパンフレットで言及された映画が複数あるとされます。
すべてを網羅した公式リストは公開されていないため、気になる人はガイドブックを直接確認するのが確実です。
3本の中で「レゼ篇の下敷き」として最初に挙げられているのが『人狼 JIN-ROH』です。
レゼ篇を観て「あの切なさの正体が知りたい」と感じた人は、まずこの1本から観てみてください。
元ネタ映画を観る順番・選び方ガイド
元ネタ映画は、いきなり全部観ようとすると挫折しやすいものです。
初心者向けとホラーが苦手な人向けに分けて、無理のない順番を紹介します。
初心者向け:最初に観るべき映画3選
映画初心者は、まず物語がわかりやすい作品から入るのがおすすめです。
コメディ要素が強く、映画初心者でも楽しみやすい一本
会話劇中心で、レゼ篇の空気感も掴める
クライムサスペンスの金字塔。ここから本格的な映画沼へ
この3本で「映画を観るリズム」を掴んでから、次のステップに進むと無理がありません。
ホラーが苦手な人向けの安全な観る順番
ホラー耐性に自信がない人は、グロテスク表現の強い作品を後回しにするのが安全です。
『悪魔のいけにえ』はグロテスク表現を含むサスペンスホラー、『ジェイコブズ・ラダー』は主人公の精神状態が不安定になっていくサイコホラーです。
どちらも刺激が強めなので、他の作品に慣れてから観ることをおすすめします。
先に『レザボア・ドッグス』『ノーカントリー』のようなクライム系で緊張感に慣れておくと、ホラー系への抵抗も少しやわらぎます。
OPのオマージュから入るなら、スーツ歩きの『レザボア・ドッグス』とダンスの『パルプ・フィクション』のタランティーノ作品2本が分かりやすいです。
観たあとにOPを見返すと、「ここだったのか」と答え合わせができます。
よくある質問
まとめ
チェンソーマンは、アニメOPも劇場版も、数多くの映画から丁寧に影響を受けて作られた作品です。
OPの20本以上のオマージュは、映画好きスタッフの遊び心が詰まった宝探しのような存在。
劇場版『レゼ篇』の元ネタは、藤本タツキ本人が明言した「公認の答え合わせ」と言えます。
- OPのオマージュは20本以上とされ、代表的なものは7本前後
- レゼ篇の元ネタは『人狼 JIN-ROH』『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』『台風クラブ』など公式言及あり
- 初心者は人間ドラマ・コメディから、ホラー系は最後に回すのが安心
元ネタ映画を知ってから見返すと、いつものシーンが違って見えてきます。
気になった一本から、ぜひ手に取ってみてください。
今ならプライムビデオで見れる
