結論から言うと、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部以降のスタンド名は、その多くが洋楽のバンド名・曲名・アルバム名から取られています。
クレイジー・ダイヤモンドはPink Floyd、キラークイーンはQueen、ゴールド・エクスペリエンスはPrince。
こうした由来を知ると、キャラの能力や性格とバンド名の意味がリンクしていることに気づいて、思わず「そういうことか」と唸ってしまいます。
ただし、この傾向がすべての部に当てはまるわけではありません。
第3部までは音楽由来ではないスタンド名も多く、部によって元ネタの傾向がはっきり分かれているんです。
このあたりを部ごとに整理しながら、元ネタの洋楽を「まず何から聴けばいいか」まで紹介していきます。
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部ごとで異なるジョジョの音楽由来の傾向
ジョジョの音楽由来は、第4部を境に大きく変わります。
第1・2部はキャラ名に音楽由来が集中し、第3部はスタンド名が音楽とは無関係、第4部以降でようやくスタンド名そのものが洋楽由来になる、という流れです。
| 部 | 音楽由来の中心 | 傾向 |
|---|---|---|
| 第1・2部 | キャラ名 | ロック・ハードロックのバンド名 |
| 第3部 | なし(タロット・神話) | スタンド名は音楽由来ではない |
| 第4部 | スタンド名 | プログレ・ロック中心 |
| 第5部 | スタンド名 | プリンス好きが色濃く反映 |
| 第6部 | スタンド名 | ジミ・ヘンドリックス系ハードロック |
| 第7部 | スタンド名 | AC/DC・Fleetwood Mac |
| 第8部 | スタンド名 | プリンス回帰 |
第1・2部では、ディオ(Dio)、ツェペリ(Led Zeppelin)、スピードワゴン(REO Speedwagon)、ワムウ(Wham!)、エシディシ(AC/DC)、カーズ(The Cars)など、キャラの名前そのものがバンド名から取られています。
一方で第3部『スターダストクルセイダース』は、スタンド名の多くがタロットカードとエジプト九栄神が由来です。
星の白金(スタープラチナ)、魔術師の赤(マジシャンズレッド)、法皇の緑(ハイエロファントグリーン)と並べると、たしかに音楽っぽさはありません。
キャラ名にはポルナレフ(フランスの歌手ミッシェル・ポルナレフ)のような音楽由来も残っていますが、スタンド名に関しては第3部だけ別ルールで組み立てられていると考えていいでしょう。
この「スタンド名=音楽由来」という方程式が確立するのは、次の第4部からです。
第4部『ダイヤモンドは砕けない』の代表的なスタンド名と元ネタ
第4部のスタンド名から、洋楽の元ネタが本格化します。
しかもジャンルはプログレッシブロック・クラシックロックが中心で、荒木先生の趣味の良さがにじみ出ています。
| スタンド名 | 元ネタ | ジャンル |
|---|---|---|
| クレイジー・ダイヤモンド | Pink Floyd「Shine On You Crazy Diamond」 | プログレ |
| キラークイーン | Queen「Killer Queen」 | ロック |
| ザ・ハンド | The Band | ロック |
| エコーズ | Pink Floyd「Echoes」 | プログレ |
| ヘブンズ・ドアー | Bob Dylan「Knockin’ on Heaven’s Door」 | フォークロック |
| バッド・カンパニー | Bad Company | ロック |
| レッド・ホット・チリ・ペッパー | Red Hot Chili Peppers | ファンクロック |
「Shine On You Crazy Diamond」は、バンドを離れたかつての仲間に捧げた曲として知られています。
壊れたものを元に戻す仗助のスタンドにこの名前が付いていると思うと、少し胸にくるものがあります。
Pink Floydから2つ、Queenから1つと、70年代の名バンドが集中しているのがこの部の特徴です。
第5部『黄金の風』のスタンド名と元ネタ
第5部は、荒木先生のプリンス愛が最も色濃く出た部です。
主人公ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」は、Prince のアルバム『The Gold Experience』が由来。
| スタンド名 | 元ネタ | ジャンル |
|---|---|---|
| ゴールド・エクスペリエンス | Prince「The Gold Experience」 | ポップ・ファンク |
| スティッキー・フィンガーズ | The Rolling Stones「Sticky Fingers」 | ロック |
| キング・クリムゾン | King Crimson | プログレ |
| ブラック・サバス | Black Sabbath | ハードロック |
| ソフト・マシーン | Soft Machine | プログレ |
| ムーディー・ブルース | The Moody Blues | プログレ |
| パープル・ヘイズ | Jimi Hendrix「Purple Haze」 | ロック |
Rolling Stones、King Crimson、Black Sabbathといった60〜70年代の大御所が並ぶ一方、主人公のスタンドだけはPrinceという組み合わせが絶妙です。
ギャング編という重厚なストーリーの中心に、あえてポップな響きの名前を置いているのも面白いところですね。
第6・7・8部のスタンド名と元ネタ
第6部以降は、よりハードロック・オルタナティブ寄りの元ネタに変化します。
| 部 | スタンド名 | 元ネタ |
|---|---|---|
| 第6部 | ストーン・フリー | The Jimi Hendrix Experience「Stone Free」 |
| 第6部 | ハイウェイ・トゥ・ヘル | AC/DC「Highway to Hell」 |
| 第6部 | バーニング・ダウン・ザ・ハウス | Talking Heads |
| 第6部 | フー・ファイターズ | Foo Fighters |
| 第7部 | D4C | AC/DC「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」 |
| 第7部 | タスク | Fleetwood Mac「Tusk」 |
| 第8部 | ソフト&ウェット | Prince「Soft and Wet」 |
第6部でジミ・ヘンドリックスやAC/DCといったギターロックの名前が増え、第7部でもAC/DCが再登場。
そして第8部の「ソフト&ウェット」で、再びPrinceの曲名に戻ってくるのが興味深いところです。
第5部から数えても、荒木先生のPrince好きは一貫していることがわかります。
ジョジョの元ネタを聴く『最初の1曲』:部ごとの入門曲
元ネタの傾向はわかっても、「じゃあ何から聴けばいいの?」というのが正直な疑問だと思います。
ここでは各部から、スタンド名との結びつきが強く、かつ知名度も高い1曲を選んでみました。
クレイジー・ダイヤモンドの元ネタそのもの。プログレの名曲として評価も高く、初めて聴くPink Floydとしても入りやすい1曲です。
パープル・ヘイズの元ネタで、ロック史に残る名イントロを持つ曲。ジョジョを知らない人でも一度は耳にしたことがあるはずです。
ハイウェイ・トゥ・ヘルの元ネタ。AC/DCの代表曲で、ハードロック入門としても鉄板の選曲です。
この3曲を選んだ基準は、①スタンド名と直結していること、②誰もが知る知名度の高さ、③聴いた瞬間に「ジョジョっぽい」と納得できること、の3点です。
配信サービスで1曲ずつ聴くのも手軽ですが、アルバムで通して聴くと、荒木先生が好んだ時代の空気まで感じられます。
第4部が好きな人なら、まずはこの2枚が入口におすすめです。
- Queen『シアー・ハート・アタック』:キラークイーンの元ネタ「Killer Queen」を収録
- Pink Floyd『炎〜あなたがここにいてほしい〜』:クレイジー・ダイヤモンドの元ネタ「Shine On You Crazy Diamond」を収録
ジョジョの元ネタ洋楽の傾向:荒木飛呂彦の音楽の好み
荒木飛呂彦先生は洋楽好きで知られ、特にプリンスへの愛着が強いことが、複数の部にまたがるスタンド名から見て取れます。
第5部の主人公スタンドにPrinceの曲を選び、第8部でも再びPrinceに回帰する構成は、単なる思いつきではなく作者の一貫した嗜好の表れといえるでしょう。
プログレッシブロックへの傾倒も同様です。
Pink Floyd、King Crimson、Soft Machine、Moody Bluesと、第4〜5部にかけてプログレの名バンドが集中投入されているのは、70年代の音楽シーンへの強いリスペクトがあってこそだと感じます。
海外版のアニメ・配信では、権利の関係でスタンド名が変更されている例があります。
どのスタンド名がどう変更されているかは作品・配信元によって異なるため、視聴する媒体の表記を個別に確認してください。
ジョジョの元ネタを見つけるには
元ネタ探しでは、名前がはっきり一致しているものと、似ているだけの推測を分けて考えるのが大切です。
ネット上にはファンによる推測や「たぶんこれだろう」という考察も多く出回っていますが、こうした情報と公式に確認された事実は、はっきり区別して受け取る必要があります。
ここで紹介した元ネタは、スタンド名とバンド名・曲名が一致していて、多くの資料やファンの間で共通して挙げられている定番のものに絞っています。
名前が似ているだけの推測レベルの説は、取り上げていません。
ジョジョの元ネタ探しは楽しい沼ですが、「これは確定情報」「これはファンの考察」を意識しながら追いかけると、より正確に作品を楽しめます。
ジョジョの元ネタ洋楽について、よくある質問
まとめ
ジョジョのスタンド名・キャラ名と洋楽の関係は、部によってはっきりと傾向が分かれています。
- 第1・2部はキャラ名にロック・ハードロックのバンド名が集中
- 第3部のスタンド名はタロット・神話由来で、音楽とは無関係
- 第4部以降はスタンド名そのものが洋楽由来に(プログレ・ロック中心)
- 第5部・8部はPrince、第6・7部はジミ・ヘンドリックスやAC/DC系
- 荒木飛呂彦のプリンス愛とプログレ愛が、選曲の一貫した軸になっている
まだ元ネタの曲を聴いたことがない人は、第4部なら「Shine On You Crazy Diamond」、第5部なら「Purple Haze」、第6部以降なら「Highway to Hell」から入ってみてください。
スタンド名を思い浮かべながら聴くと、これまでとは違う角度でジョジョの世界が広がって見えてくるはずです。
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