ペルソナ5をプレイしていて、「このキャラのペルソナ、なんでこの名前なんだろう」と気になったことはありませんか。
怪盗団の初期ペルソナは、全員が世界の物語や歴史に登場する「怪盗・反逆者」がモデルになっています。
たとえば主人公のアルセーヌは、フランスの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが元ネタです。
ここでは、怪盗団メンバー全員のペルソナと元ネタを一覧で整理しつつ、「なぜそのキャラにこのペルソナなのか」を1人ずつ読み解いていきます。
ペルソナ5の怪盗団のペルソナ、元ネタは世界の『怪盗・反逆者』
結論から言うと、怪盗団メンバーの初期ペルソナは、すべて世界の物語や歴史に登場する怪盗・海賊・義賊・反逆者がモデルになっています。
単なる強そうな名前がついているわけではなく、それぞれのキャラクターの性格や立場と、元ネタの人物像がリンクしているのが大きな特徴です。
怪盗団のペルソナと元ネタを表で一覧確認
まずは全メンバーの対応関係を一覧で見てみましょう。
| キャラクター | ペルソナ名 | 元ネタ(人物・作品) | 簡潔な説明 |
|---|---|---|---|
| 主人公 | アルセーヌ | モーリス・ルブラン『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』 | フランス文学の怪盗紳士 |
| 竜司 | キャプテン・キッド | 17世紀の海賊ウィリアム・キッド | 実在した海賊 |
| 祐介 | ゴエモン | 安土桃山時代の大泥棒・石川五右衛門 | 日本の義賊像 |
| 杏 | カルメン | メリメ原作、ビゼー『カルメン』 | 自由奔放な女性像 |
| 真 | ヨハンナ | 中世ヨーロッパ『女教皇ヨハンナ』伝説 | 秘密を抱えた伝説の人物 |
| 双葉 | ネクロノミコン | ラヴクラフト『クトゥルフ神話』の架空の魔導書 | 架空の禁書 |
| 春 | ミラディ | デュマ『三銃士』の悪女ミレディ | 裏の顔を持つ女性 |
| モルガナ | ゾロ | 仮面の剣士『怪傑ゾロ』 | 正体を隠す義賊 |
| 明智 | ロビン・フッド | イギリスの伝説の義賊 | 貧者のために戦う義賊 |
| かすみ(ロイヤル追加) | サンドリヨン | シンデレラ(フランス語) | 変身・新しい自分の象徴 |
元ネタから見えるキャラクターの個性
こうして並べてみると、単に「怪盗っぽい名前」を当てはめたわけではないことが分かります。
海賊・義賊・悪女・仮面の剣士など、元ネタのジャンルがバラバラなのは、メンバー一人ひとりの個性や抱えている事情に合わせて選ばれているからです。
ここから先は、各メンバーがなぜそのペルソナなのかを1人ずつ見ていきます。
主人公のアルセーヌ
主人公の初期ペルソナ、アルセーヌの元ネタは、フランスの作家モーリス・ルブランが創作した怪盗紳士アルセーヌ・ルパンです。
盗みを働きながらも独自の美学と紳士的な振る舞いを貫くキャラクター像は、法を犯しながらも社会の不正を暴くという主人公たちの立ち位置とぴったり重なります。
濡れ衣を着せられて東京にやって来た主人公にとって、世間に背を向けてでも自分の正義を貫く怪盗紳士は、まさに象徴的なモチーフです。
竜司のキャプテン・キッド
竜司のペルソナ、キャプテン・キッドの元ネタは、17世紀に実在した海賊ウィリアム・キッドです。
海賊は国家や既存の秩序に縛られず、自分の力で道を切り開く存在として知られています。
血気盛んで、思ったことをすぐ行動に移すタイプの竜司の性格に、荒々しくも自由な海賊のイメージがよく重なっています。
祐介のゴエモン
祐介のペルソナ、ゴエモンの元ネタは、安土桃山時代の大泥棒として知られる石川五右衛門です。
権力者から盗み、弱者を助けたとされる義賊のイメージは、日本の創作物の中で長く愛されてきました。
五右衛門は、歌舞伎で派手な見得を切る大泥棒として描かれてきた人物でもあります。
日本画を学ぶ美術科の生徒で、芝居がかった言動が目立つ祐介に、和風で華のある五右衛門のイメージはよく似合っています。
杏のカルメン
杏のペルソナ、カルメンの元ネタは、メリメの小説を原作とするビゼーのオペラ『カルメン』です。
自由奔放で、誰にも束縛されずに生きるヒロイン像として広く知られています。
周囲の期待や評判に振り回されながらも、自分らしさを取り戻していく杏のストーリーには、型にはまらないカルメンの生き方がよく合っています。
真のヨハンナ
真のペルソナ、ヨハンナの元ネタは、中世ヨーロッパに伝わる「女教皇ヨハンナ」の伝説です。
女性でありながら男性として振る舞い、教皇の座にまで上り詰めたとされるこの伝説は、正体を隠しながら生きるという点が特徴です。
生徒会長として完璧な表の顔を保ちながら、内側に別の一面を抱える真のキャラクター性と、秘密を持つヨハンナの伝説はよく響き合っています。
双葉のネクロノミコン
双葉のペルソナ、ネクロノミコンの元ネタは、H・P・ラヴクラフトらのクトゥルフ神話に登場する架空の魔導書です。
実在の人物ではなく、創作の中の禁断の書というのが大きな特徴になっています。
引きこもりがちでパソコンの世界に閉じこもっていた双葉にとって、現実の人物ではなく「知識そのもの」を象徴するアイテムが選ばれているのは、彼女らしいモチーフだと感じます。
春のミラディ
春のペルソナ、ミラディの元ネタは、デュマの小説『三銃士』に登場する悪女ミレディです。
美しさと知略で相手を翻弄しながら、裏で暗躍する存在として描かれています。
穏やかで従順に見えながら、実は複雑な背景を抱えている春のキャラクター性と、表と裏の顔を使い分けるミレディの姿が重なります。
モルガナのゾロ
モルガナのペルソナ、ゾロの元ネタは、仮面をつけて正体を隠す剣士「怪傑ゾロ」です。
正体を隠しながら弱者のために動くという義賊像は、怪盗団の相棒として仲間を導くモルガナの立ち位置とよく合っています。
明智のロビン・フッド
明智のペルソナ、ロビン・フッドの元ネタは、イギリスに伝わる伝説の義賊です。
貧しい者のために富める者から奪うという理想を体現した存在として知られています。
理想を掲げながらも、現実の立場との間で揺れ動く明智のキャラクター性には、義賊としての理想と葛藤を併せ持つロビン・フッドの伝説がよく重なります。
ザ・ロイヤル追加メンバー・かすみのサンドリヨン
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』で新たに仲間になるかすみのペルソナ、サンドリヨンの元ネタは、フランス語でシンデレラを意味する物語です。
灰かぶりの少女が魔法によって姿を変え、新しい自分として舞踏会に向かうストーリーは、「変身」「新しい自分になる」というテーマを持っています。
かすみが抱える背景や、物語の中で自分自身と向き合っていく展開には、このサンドリヨンのモチーフがよく重なっています。
なぜペルソナは『怪盗・反逆者』ばかりなのか
ここまで見てきた通り、怪盗団メンバーのペルソナは、海賊・義賊・悪女・架空の禁書など、ジャンルは違えど共通して「既存の秩序に反発する存在」がモデルになっています。
これは、社会の歪んだ大人たちに対して声を上げ、自分たちの力で世界を変えていくという、ペルソナ5そのもののテーマと直結しています。
一人ひとりのペルソナに元ネタの人物像を知った上でゲームを見返すと、キャラクターの心の変化や覚醒シーンが、より一段深く響いてくるはずです。
元ネタを知ってから覚醒シーンを見ると、「だからこのセリフなのか」と気づく場面がきっとあります。
これから遊ぶ人や、もう一度最初から見返したい人には、かすみの追加ストーリーも入った『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がおすすめです。
どのバージョンを選ぶか迷ったら、ペルソナ5はどれを買えばいい?全バージョンの違いもあわせてどうぞ。
よくある質問
まとめ
ペルソナ5の怪盗団の初期ペルソナは、アルセーヌ・ルパン、海賊キャプテン・キッド、石川五右衛門、カルメンなど、世界の物語や歴史に登場する「怪盗・反逆者」が元ネタです。
どのペルソナも、持ち主の性格や抱えている事情に合わせて選ばれています。
元ネタを知ったうえで覚醒シーンを見返すと、キャラクターの言葉がもう一段深く響いてくるはずです。
